父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。正樹は再婚した父親と若い母親に対して、複雑な感情を抱えていた。
雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。
家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。
たまたま図書館のおすすめ本に並んでいたので読んでみたのですが。馳星周さんといえば、『不夜城』。ノワール(暗黒)小説ですよねええ。全然印象が違う…。こんな優しい本書くんだ…。
犬はいいね…。
『雨降る森の犬』馳星周|担当編集のテマエミソ新刊案内|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー
犬のために軽井沢に移住されてたんですね。
嗜好と文化:第31回 馳星周さん「犬と暮らして」 - 毎日新聞
ご本人の軽井沢犬ブログ→ワルテルと天使たちと小説家