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育児と食べ物の話ばかり。

かがみの孤城

かがみの孤城

かがみの孤城

 

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

 こちらはポプラ社の特設ページ。

www.poplar.co.jp

改めて紹介するまでもなく、2018年本屋大賞1位、雑誌「ダ・ヴィンチ」のブックオブザイヤー2017年1位、などなど。

個人的には辻村深月さんは何作か読んだものの、あまり得意でなく。どちらかといえば合わないかなと思っていたのですが、話題になってるので読んでみるかと。

辻村さん、最近は映画『ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本も手掛けてましたね。

まとめると、中学生のいじめの話なのですが。こころの立場になってしまい、身体がギュウっと辛くなりながら読み進めると。あとは一気でした。ミステリかといわれると、途中で先が読めちゃうし。あまりに都合のいい話じゃない?とか思っちゃうけど。

これがムスメ小6の通う小学校の、小6貸出ランキングのベスト10に入るのはとっても素敵だなと。小学生なら高学年で読書家の子たちや中学生のみなさん、そして中学生をお持ちの親御さんにぜひおすすめ。分厚いですが、はまると一気ですよ!

fujipon.hatenadiary.com

なんだか、ものすごくダークな感想になってしまいましたが、この『かがみの孤城』は「安易に救われない物語」だからこそ、救いになっているのではないか、と僕は感じました。