最初のほうちょっと読んだ感じだと、きみすい(『君の膵臓が食べたい』) 系かよーと思ったのですが。ちなみにきみすいはほんとうにつまんなくて、つまんなくて、途中で本ぶん投げそうになりました。いくらこんな中年女性に向けて書いてないとはいえ、あれはあかんでしょ。
話がそれた。
で、この『やめるときも、すこやかなるときも』。窪さんのなかでは、一番の恋愛小説でしたね。もちろんつらい部分はあるけど、最後はふたりともえがっだなあと号泣ですよ。
これドラマになってたんですね。ドラマというか、映像全然見ないので…。
大切な人の死を忘れられない男と、恋の仕方を知らない女。
欠けた心を抱えたふたりが出会い、お互いを知らないまま、少しずつ歩み寄っていく道のり。
変化し続ける人生のなかで、他者と共に生きることの温かみに触れる長編小説。