また寺地はるなさん。まだ読んでない著作がたくさんあるのに、今年はざくざくざくざく新刊が出てうれしい悲鳴。これは比較的初期の作品。
大阪で曽祖父の代から続くワイナリーを営み、発展させてきた母が亡くなった。美しく優秀な母を目標にしてきた姉の光実と、逃げてばかりの人生を送ってき た弟の歩は、家業を継ぐ決意をする。うつくしい四季の巡りの中、ワインづくりを通し、自らの生き方を見つめ直していく双子の物語。
常に比べられる存在の双子。「できの悪いほう」 の辛さ。
歩が最後語っていた理想のワイン。その描写がとても素敵で。そんな歩のワイン、飲んでみたいなあ。
出てくる大人がみんなかっこいいよ。
作者の寺地はるなさんはTwitterやっているので、先日目にした投稿。
わたしもわたしの本をはじめて読むならなにがおすすめか知りたいRT
— 寺地はるな (@tomotera0109) 2020年10月6日
この『月のぶどう』は3位ですね。『水を縫う』『今日のハチミツ、明日のわたし』の次。ワタシが読んだのは『大人は泣かないと思ってた』で、次が『ミナトホテルの裏庭には』。あー、でも『わたしの良い子』も『やわらかい砂の上』もいいんだよなあ。最初に読むなら、だからなあ。ムスメ中2には『水を縫う』を渡しました。こどもと同じ本読んでその話ができるようになるなんてなぁ。早いなぁ。これだけは育児大成功じゃん。
やさしいツイッターのみなさんのおかげでわたしの「最初に読むならこれ」がわかりました https://t.co/cFUUiTm1g7 pic.twitter.com/DynCboFAQt
— 寺地はるな (@tomotera0109) 2020年10月6日