so what?@ hatena blog

育児と食べ物の話ばかり。

夜明けのすべて

 

 瀬尾まい子さんの新刊。

水鈴社って聞いたことない出版社だなと思ったら、2020年にできたばっかりなんですね。

『そして、バトンは渡された』を編集した編集者さんが作った会社らしいです。

www.suirinsha.co.jp

知ってる?
夜明けの直前が、一番暗いって。

「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるーー。

人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。

読んでいるときちょうどイライラと過食が収まらず。

ああ、そうか。PMSだったわと。

自分のことはわからなくなっちゃうもんだよね。

おせっかいなふたりが、恋愛とかないですからといいつつ、交わっていくのがいいね。

『夜明けのすべて』刊行にあたって

いつもは楽しい楽しいと小説を書いていた私が、立ち止まってはゆっくり書きました。
そのぶんいつまでも登場人物を見守っていたくなるかわいい作品になりました。
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。

瀬尾まいこ

夜明けのすべて

夜明けのすべて

 

 生理前の過食、自分ではどうにもできないイライラが爆発しちゃうので、メモ用にこれも貼っとくね。本にはあんまり関係ないけどね。