井上荒野さんの割と新刊。
愛する夫を喪った女と、夫が大嫌いになった女。
「夫を亡くした女だと、彼には言わないで」
「私が忘れないかぎり、あなたはいるのよ」(実日子)
「私はこの男にほんの少し欲情している」
「夫が死んでほしいと思っているの」(まり)
おいしい料理教室を舞台にしたふたりの“妻”の孤独と冒険の物語
男女関係ってなんでこんなに複雑でめんどくさいんでしょうね。
夫が嫌いと公言するまりと、夫を亡くして戸惑う実日子。
ふたりとも38歳という微妙な年齢。このぐらいの年の女性に読んでもらいたい本だなあ。ここ読んで、自分のお子さんに本を勧めた話も聞くのですが、これはたぶん中高生にはわからないような…。その年齢なら、ほかにも読む本あるしね。
それにしても出てくる料理が全部おいしそう。