so what?@ hatena blog

育児と食べ物の話ばかり。

ひきなみ

大好きな千早さんの新刊!!!! 

私たちずっと一緒だと思っていたのに。彼女は脱獄犯の男と、島から消えた。

小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。大人になった彼女たちが選んだ道とは。

 いままでの物語と全然違って、なんというのだろう。作家・千早茜がぐぐーっと成長した感じがありますね(偉そうですいません)。

『さんかく』も『透明な夜の香り』も『男ともだち』も『西洋菓子店プティ・フール』も全部好きだけれど、今回は全然違う。

 もちろん千早さんらしい食べ物の描写や、ストリッパーの話も出てくるけど。

島の閉塞感、美しい自然、友情。おすすめです。是非。

 

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