『あめつちのうた』の朝倉宏影さんの新刊!
「私、あなたの娘です」
四十歳独身の大守良行の家に、突然中学生の少女・都築日向実が訪ねてきた。
良行は十五年前、かつての恋人・都築街子に頼まれ、精子提供をした事を思い出す。
交通事故でこの世を去った街子の遺言によって、良行は日向実と暮らすことになるが……。親子とは何か、家族とは何かを問いかける長編家族小説。
もうねー。『あめつちのうた』もよかったけど、これもすごくよかった。
家族って何だろう。
主人公大森良行(リョーコー)がダメすぎて、最初引いてしまいました…。再現VTRの帝王=売れない俳優で、年収150マンで、実家に寄生…。
それでもまっすぐ日向実ちゃんと向き合って、家族を考えるリョーコー。
たまたまこれを産婦人科の待合室で読んでいたので、余計に家族って何だろうって考えちゃうよね(毎年夏に子宮がん検診受診してるので)
あんまり話題になってないかもしれませんが、ゼヒゼヒゼヒに。超おすすめ。
ご本人のインスタ。
今回のテーマは、#精子提供 をめぐる、#家族小説 です。
主人公の男は、十数年前、とある女性に精子提供を頼まれた。その後は、女性にも子どもにも一切会わず、精神提供をしたことすらすっかり忘れていた。が、突然、その子どもが目の前に現れて……。素敵な#装丁 は、デザイナーの#鈴木久美 さんです。