so what?@ hatena blog

育児と食べ物の話ばかり。

エレジーは流れない

しをんちゃん、3年ぶりの新作小説!

海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。
のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、
自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。
そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが……。

3年ぶり?そしてこういうフツーの男子高校生が主人公の小説ってめずらしいなあ。

この小説は、温泉街で暮らす高校生たちの話です。ぬるま湯に浸かっているみたいに、特に大きな事件もなく、将来への明確な夢もなく、かれらの日常はのんびりと過ぎていきます。私自身、高校生のころなどに「いまが一番いい時期よ」と大人からしばしば言われましたが、まったくピンと来なかったし、いま思い返しても「若い=夢や希望にあふれている=いい時期」だったとはちっとも思えません。ただ退屈で、さきが見えなくてちょっと不安で、でも友だちとおしゃべりしているのが楽しかったという感じです。事件や夢がなくても日常は営まれるよな、という思いをこめて書きました。そんな日常をおバカなノリで、けれど一生懸命に生きる登場人物たちを、応援していただければうれしいです。

双葉社の特設ページ、気合入ってますね。

www.futabasha.co.jp

ワタシが読み終わったら、即ムスメ中3が奪い取っていきまして。

「蝉になりたいってwwwww」と、草生やしまくってました。

ただおバカで終わらないのが、さすがのしをんちゃん。

怜くんほんまにええ子やな。