芥川賞候補作なのはもちろん、ダイエット・筋トレ系アカウントで話題になっていたので読んでみました。
前代未聞の筋トレ小説、誕生!
「別の生き物になりたい」。
筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、
O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、
本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには
筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった――。鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、
職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、
母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。
モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。
彼女が決勝の舞台で取った行動とは?
世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。
かのまんさんの本にも、筋トレメニューが出てきまして。門前の小僧習わぬ経を読むではないですが、筋トレマシンで筋トレしないワタシでも、ブルガリアン・スクワット、あああれだ!「ブルガリアの拷問」だと。
かのまんさんが去年こういった大会に出るために、過酷な減量されてて。改めて小説で読んで、かくも厳しいのかと。痩せればいいわけではないのはもちろん、増量してから、体脂肪だけ抜いていく(現実には筋肉も多少落ちてしまうようですが)。食事に気を使うのは当たり前で、塩も抜く。そして筋肉以外も仕上げていく。日焼けサロン、脱毛、エクステ、ネイル、大会用のビキニの購入、ハイヒール、当日のメイク。
本当に面白かったです。ぜひ。