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育児と食べ物の話ばかり。

キャベツ炒めに捧ぐ

図書館で「美味しい料理の出てくる本」という特設コーナーにあった本。『キャベツ炒めに捧ぐ』

東京の私鉄沿線の、小さな町のささやかな商店街の中に「ここ家」がある。こだわりのご飯に、ロールキャベツ、肉じゃが、コロッケ、ひじき煮、がんも、あさりのフライ、茄子の揚げ煮、鯵のフライ・・・・・・、「ここ家」のお惣菜は、どれもおいしい。オーナーの江子は61歳。友だちとダンナが恋仲になってしまい、離婚。麻津子は、60歳。ずっと想いつづけている幼なじみの年下の彼がいる。一番新入りの郁子は、子どもにもダンナにも死に別れた60歳過ぎ。3人は、それぞれ、悲しい過去や切ない想いをいだきながらも、季節ごとの野菜や魚を使い、おいしいお惣菜を沢山つくり、お酒を呑み、しゃべって、笑って、楽しく暮らしています。

 調べたら、この小説の一部「きゅうりいろいろ」が2018年度(平成30年度)の国語のセンター試験に出題されたんですね。

平成30年度本試験の問題|大学入試センター

 荒野さんのやさしさ。そしておいしそうな料理の数々。いい本だなあ。

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)